乳がんとは

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乳がんとは

乳がんは乳腺の組織にできる悪性腫瘍です

乳がんとは

乳がんは、乳腺の組織に発生する悪性腫瘍です。主に乳管から発生することが多いものの、小葉起源のものも見られます。さらに、乳腺以外の部分から発生する粘液がんや管状がん、腺様囊胞がんといった種類も存在します。

乳がんは進行すると、がん細胞は周りの組織を壊しながら増殖します。そして、血液やリンパ液の流れなどに乗って、乳房の近くのリンパ節、骨、肝臓、肺、脳などに転移する場合があります。

乳がんは女性が最もかかるがんです

「がんの統計’22」によると、日本人女性の乳がん罹患数は2021年予測で9万4400人となっています。乳がんでの死亡数も年々上昇しており、2021年は1万4908人と発表されました。これは乳がんを発症した人の30%程度にあたります。生涯のうちに乳がんになる女性の割合は、50年前は50人に1人でしたが、現在は14人に1人 と言われ、年間6万人以上が乳がんと診断されています。

年代別でみると、乳がんの発症は30代後半から増加し、40代後半から50代前半でピークを迎えます。さらに、閉経後の60代前半で2度目のピークを迎える傾向にあります。また、20代でも乳がんにかかることも稀にあります。

また、乳がんを発症するのは女性だけではありません。男性にも発症することがあり、女性と同様、多くの場合、乳管から発生します。

早期発見で治る可能性が高まります

乳がんはステージIなら5年生存率が9割以上と、早期で発見、治療すれば治る可能性の高い疾患です。しかし進行してしまうと他の臓器に転移し、根治が難しくなってしまいます。それに伴い生存率は下がり、再発転移のリスクは上がってしまうため、早期発見が非常に重要なのです。

乳がん治療は日々進歩しており、今は摘出手術だけではなく、乳房温存術や乳房再建術といった、乳房を残す手段が確立されています。また、早期発見であれば化学治療が不要である場合もあります。

一度乳がんにかかった場合でも、運動や閉経後の肥満予防、禁煙など、生活習慣を見直すことで再発リスクを抑えられます。定期的な検査と生活習慣の見直しを継続し、乳がんリスクを下げていきましょう。

宝塚市小林の斎藤内科では、乳がんの早期発見・予防のためにマンモグラフィ・エコー検査などを実施しております。お気軽にご相談ください。

乳がんの症状

初期症状は「しこり」

乳がんは、初期の場合は症状がほとんどありません。その中でも代表的な症状は「しこり」です。乳房を触った際にしこりがあると思われる場合には、すぐに当院へご相談ください。
また、毎日乳房に異変がないかを確認するなど、触診によるセルフチェックを習慣化して初期症状を見逃さないようにしましょう。

乳房のへこみ・乳頭からの分泌物にも注意

乳房にへこみが生じたり、乳頭から血の混じったような分泌物が出たりといった症状が見られる時も乳がんが疑われることがあります。また、皮膚の赤みや腫れ、熱っぽさといった症状も起こることがあります。乳がんが脇の下のリンパ節に転移すると、脇の下の腫れやしこり、しびれを生じることもあります。

気になる症状があればすぐにご相談ください

  • 乳房や脇の下にしこりがある
  • 腕を挙げた時、乳房にひきつれがある
  • 妊娠中、授乳中ではないのに乳首から出血や分泌物がある
  • 乳首にびらんやただれがある

など

上記のような症状が見られる場合には、すぐに当院へご相談ください。早期の発見であればあるほど侵襲の少ない治療が可能となり、患者さまの負担軽減につながります。