乳がんの治療

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外科手術

テキストテキスト

乳房部分切除術

乳房部分切除術は、乳房の一部のみを切除する手術です。がんの周りの1~2cmの箇所を含めて切除します。乳房部分切除術は、がんを確実に切除しつつ、乳房も残すことを目的とした手術です。手術後に放射線照射を行い、残された乳房内でがん細胞の再発を防止します。がんが大きい場合、先に薬物療法でがんを小さくしてから手術を行うこともあります。

手術後は、切除した組織の断端からがん細胞の有無を確認し、確実にがんが切除できているか確認します。万が一断端にがんがあった場合、追加切除や放射線治療を行います。がんが切除できていることを確認できたら、放射線治療で再発を防ぎます。

乳房全切除術

乳房全切除術は、乳房をすべて切除する手術です。乳がんが広範囲に拡がっている場合や、乳房内に複数のがんがある場合、放射線治療を希望しない場合などに適用されます。

腋窩リンパ節郭清

腋窩リンパ節郭清とは、リンパ節を切除する手術を指します。腋窩リンパ節とは、脇の下のリンパ節のことで、そこにがんが転移している場合に適用されます。

乳房の再建

乳房切除手術後に、乳房を元の状態に近い見た目に戻すための手術です。乳房の再建は、お腹や背中などのご自身の組織のほか、シリコンなどの人工物を用いて行います。乳がんの手術と同時に行う一次再建と、数ヶ月から数年後に行う二次再建とがあります。

放射線治療

放射線治療は、がんにX線を照射し、細胞を死滅させたり小さくしたりする治療です。放射線治療は基本的に乳房部分切除術の後に行います。また、乳房全切除術を行った場合でも、リンパ節への転移が認められる場合に照射する場合があります。1日1回、週5回で約4~6週間かけて照射するのが一般的です。

放射線治療の副作用

放射線治療の副作用はさまざまで、患部の赤みやかゆみ、ひりつきなどが挙げられます。場合によっては皮がめくれたり、水脹れのようになったりすることもあります。ただし、治療終了後数週間で回復する場合がほとんどです。

また、放射線が肺や食道などに当たってしまうことがあります。肺に当たった場合は肺炎のリスクが高まり、食道に当たった際にはのどに違和感や痛みを感じる可能性があります。

薬物治療

ホルモン療法薬

ホルモン療法薬は、ホルモンの分泌や働きを阻害する薬です。ホルモンを利用して増殖するがんを攻撃するもので、ホルモン受容体が陽性の乳がんに用いられます。

種類としては、体内のエストロゲンの量を減らすホルモン療法薬のLH-RHアゴニスト製剤とアロマターゼ阻害薬があります。また、がん細胞がエストロゲンを取り込むのを防ぐ役割を持つ、抗エストロゲン薬があります。閉経前の患者には、LH-RHアゴニスト製剤や抗エストロゲン薬、閉経後の場合は、アロマターゼ阻害薬もしくは抗エストロゲン薬を使います。

宝塚市小林の斎藤内科では、乳がんに対するホルモン治療を行っています。

分子標的薬

分子標的薬は、タンパク質を標的にしてがんを攻撃する薬です。ここで言うタンパク質とは、がんの増殖に関わるタンパク質や、免疫に関わるタンパク質などが含まれています。分子標的薬の多くは、他の薬剤と一緒に使います。特に病理検査でHER2陽性であれば、HER2を標的とする分子標的薬を使用します。

細胞障害性抗がん薬

細胞障害性抗がん薬は、細胞の増殖を邪魔することでがん細胞を攻撃する薬です。がん以外の正常に増殖している細胞にも影響が及ぶ薬です。

免疫チェックポイント阻害薬

免疫チェックポイント阻害薬は、免疫ががん細胞を攻撃する力を維持するための薬です。トリプルネガティブ乳がんの場合に使用されることがあります。また、免疫チェックポイント阻害薬は、分子標的薬に分類されることがあります。