症状と早期発見

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乳がんの症状について

初期症状は「しこり」

乳がんの症状について

乳がん初期は食欲が減ったり、体調が悪くなったりなどの全身症状はほとんどありません。そのため、気づかないうちに症状が進行していることも少なくありません。

その中でも代表的な症状は「しこり」です。細胞ががん化してがん細胞となり、増殖するとしこりになります。乳房を触った際にしこりがあると思われる場合には、すぐに宝塚市小林の斎藤内科へご相談ください。

唯一の乳房の変化に気づかずに放置すると、乳腺の外にまでがん細胞が増殖し、血管やリンパ管を通って全身へと転移するリスクがあります。また、毎日鏡を見ながら乳房に異変がないかを確認するほか、触診によるセルフチェックを習慣化し初期症状を見逃さないようにしましょう。

乳房の痛み

乳がんの初期症状の1つとして、乳房の痛みがあります。月経中に乳房が張って痛みを感じることがあるものの、月経以外のタイミング、または継続して痛みが続く場合は注意が必要です。

乳頭からの異常な分泌

乳頭から、血液が混じったような茶色っぽい分泌物が見られることがあります。妊娠や授乳期間ではないのに、このような症状がある場合には注意が必要です。

乳頭・乳輪部の皮膚の変化

乳頭や乳輪周辺に湿疹、再発するただれ、かさぶたが出現する場合、早期乳がんの疑いがあります。

乳房のくぼみ

乳房がえくぼのようにくぼむことがあるほか、赤みを帯びる、また毛穴が目立つようになるという異変・変化が生じる場合があります。

乳頭の形の変化

乳頭がくぼんだり、引きつれたような状態になることがあります。

脇下の腫れやしこり

乳がんが脇下のリンパ節へ転移した場合、その部分に腫れやしこりが発生することがあります。

乳がん末期の症状

乳がん末期とは、がんが乳房以外の他の臓器にまで転移している状態のことを指します。乳がんを発症してから末期に至るまでの間には、乳房の痛みやしこり、乳頭・乳輪部のただれなど、さまざまな症状が見られます。そこから症状が進行し、他の臓器にがんが転移している状態を末期の状態を言います。

乳がんの末期になると、増殖したがん組織に炎症や潰瘍が発生することによって生じる痛みや、がん治療のために行った乳房切除術の際に起こる疼痛、がんが転移した臓器を障害することによって生じる疼痛などを伴います。また、強い疲労感や倦怠感、発熱などの症状が起こることもあります。その他、がんが転移した先の臓器が機能不全に陥り、様々な症状が現れるようになります。

乳がんの治療には、外科手術でのがんの切除、化学療法、放射線治療などがあります。乳がん末期の状態では、すでに全身にがんが転移しているため、すべてのがんを手術で切除することはできません。そのため、ホルモン剤や抗がん剤で全身のがんの進行を遅らせるための治療を行います。

早期発見の重要性

乳がんは進行すると、がん細胞が増殖して乳腺の外に拡がっていきます。そして、血管やリンパ管へ入って全身に拡がり、さまざまな組織や臓器へ転移します。そのため、死亡リスクも高まり、治療も長期に及んでしまうのです。

一方で乳がんは早期発見であれば、根治も目指せます。ステージIなら5年生存率が9割以上となっており、転移していない場合は侵襲の少ない治療で体の負担も軽減できます。また、手術後、化学療法等の補助療法が基本的には必要ありません。

そのため、セルフチェックと定期的な検査を行い、乳がんの早期発見を目指していく必要があるのです。