ドクターズインタビュー

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院長インタビュー

乳がんは、早期発見で根治可能ながんです

乳がんの専門サイトを立ち上げたきっかけを教えてください

当院では、乳がんの定期検診、検診で引っかかった方の精密検査、乳がんの術後フォローなどをトータルでサポートさせていただいております。

当院は50年以上この地で内科診療を中心に行っており、この度前院長である父から事業継承を受けることとなりました。私の専門は外科であり、かつ女性医師ということもあり、これまでのキャリアを活かして乳がん診療に力を入れていこうと考えました。そこで、乳がん検査の重要性を伝えるために専門サイトを立ち上げることにいたしました。

「現在、乳がんは増えている」と聞きますが実際はいかがでしょうか?

乳がんの患者数は増えつつある状況です。主な要因は女性ホルモンであるエストロゲンにあります。
乳がんの70%はこのエストロゲンに依存しており、エストロゲンの働きで乳がんの細胞が増殖します。
食生活の欧米化・女性の社会進出の増加に伴い、体格やライフスタイルの変化によりエストロゲンにさらされる機会が増えてしまったことにあります。
また、著名な方が乳がんになったことを公表されることで意識が高まり、乳がん検診を受けられる方が増えたことで患者数も増えたのではと思います。とはいえ、日本での乳がん検診率はまだまだ低く、50%程度です。欧米では約80%の方が検診を受けられていることからも、その低さが分かると思います、

乳がんの検査はどのような方におすすめですか?

乳がんになる年齢は、45-50歳、60歳代のに特に多く、40歳以上の方であれば自覚症状の有無に関わらずどなたにも特に受けていただきたいですね。特に40歳代はお仕事・子育ての真っただ中の世代であり、万が一乳がんにかかられても早期に発見することで根治を目指したいです。ご家族・ご親戚の中に遺伝性乳癌に罹患されている方がいる場合は、20歳頃の若い時期から超音波検査などでの定期検査お勧めしたいです。国からは死亡率を下げるために2年に1回、マンモグラフィによる検査を推奨されていますが、早期発見を目指して個人的には毎年なんらかの乳がん検査を受けていただければと考えています。
悪性腫瘍の中には急速に大きくなるものもあるため、検診の間隔があいてしまうと進行がんになる可能性があります。また、医療機関での検査と併せてセルフチェックで乳房に異変がないかも確認していただきたいです。少しでも気になることがあれば、すぐに当院へご相談ください。

痛みを感じにくいマンモグラフィを導入
安心して検査が受けられる環境を整えました

エコーとマンモグラフィはどちらがおすすめですか?

国がマンモグラフィを推奨しているのは、死亡率を低下させることが明らかとなっているからです。ただ、若い方などで乳腺が高濃度の乳腺の場合、マンモグラフィだけでは正しく診断できない場合もあります。
マンモグラフィではエコー検査では検出できないような早期乳がんに伴う石灰化病変を発見することができ、一方でエコー検査では手に触れないほどの小さな腫瘤を発見することができます。
そのため、可能であればエコー検査とマンモグラフィの両方を併用することをおすすめします。

「マンモグラフィは痛い」という声もありますが、実際はいかがでしょうか?

乳房を引っ張った状態で撮影するため、痛みを感じる方もいらっしゃいます。ただし、短時間のため痛みが長引くことはありません。当院では患者さまの負担を少しでも軽減するために、痛みを感じにくいキヤノン社の「Pe・ru・ru」を採用しております。

「Pe・ru・ru」の圧迫板は均一な圧迫が可能となり、さらに患者さまの反応に合わせて圧迫スピードが変化するため、痛みを感じにくいとされています。
検査は女性スタッフが行い、こまめにお声がけをしながら進めるので、不安があれば気兼ねなくお申し付けください。強い痛みがあるのに、無理に検査を進めるというようなことはございません。

痛みや不安を感じる方は、まずご相談にお越しください

乳がんの早期発見の重要性についてどのようにお考えでしょうか?

乳がんは他のがんと比較すると予後がいいとされています。定期的に検査を受けて早期発見・早期治療ができれば、摘出範囲が狭まったり、化学療法が不要だったりと、患者さまの負担軽減につながります。
患者さまのQOL向上のためにも、早期発見は非常に重要であると考えています。

まだ乳がんの検査を受けたことがない方へお伝えしたいことはありますか?

「怖い」「痛い」といった理由で乳がん検診を受けられない患者さまは多くいらっしゃいます。しかし、乳がんの発見が遅れてしまうと、検査以上に大きな負担がかかってしまいます。将来のことを考えて、積極的に検査を受けていただければと考えております。

検査が不安という方は、まずは相談にお越しください。どんな検査を受けていただくのかなど、丁寧にご説明させていただきます。また、乳房エコー検査はマンモグラフィよりも痛みが少ないため、まずは乳房エコー検査を受けていただくのもよいでしょう。あまり構えすぎずに、気軽にご相談いただけますと幸いです。

患者さまからお悩みをおうかがいする時に、大切に考えていらっしゃることは?

カルテや問診票は、事前にしっかりと読み込むようにしています。私自身、クリニックを受診した際、時間をかけて問診票を書いているのに同じことを診察で聞かれて複雑な思いをすることがあったからです。また、初めてお越しの方は緊張されている場合もあるため、一つひとつのやりとりを丁寧に、リラックスいただけるよう心がけております。

女性医師と検査技師が
皆さまのお悩みにしっかり寄り添います

最後に、ホームページをご覧の方へメッセージをお願いします

当院は複数の医師が在籍し、内科・外科の幅広い治療を行っております。また、女性医師と女性の検査技師も在籍しており、女性ならではのデリケートな問題も気軽にご相談いただけます。
乳がんは女性にとって深刻な疾患ですが、しっかりと定期検診を受けることで予防や早期発見が可能です。健やかな毎日を送るために、ぜひ当院の乳がん検査をご活用ください。